
粉末圧縮成形
粉末圧縮成形は、印圧加工のひとつで、固体金属ではなく粉末の形状で材料をダイに充填し押し固める方法です。それから圧粉体を焼結し、さらに成形または印圧し、指定の公差範囲に収めるまたは特性を向上させます。 粉末圧縮成形は工具の寿命に大きな役割を果たします。 粉末圧縮成形に適したASSABの工具鋼を使用することで工具の耐用年数を大幅に延ばします。従来の工具鋼またはハイスを使った工具に比べ、寿命が2倍以上延長することもあります。
用途に適した鋼材を選ぶ場合は、主に粉末の種類、必要な圧粉体の密度および部品の形状によって決まります。 この成形方法による故障メカニズムを分析することも重要です。そうすることで問題となる破壊メカニズムに耐性をもった鋼種を選ぶことができます。
破壊メカニズムで問題になるのは、ゴーリング、凝着摩耗および摩擦です。 ASSABの最も有効なソリューションのひとつは、Vancron 40 SuperClean です。内部のコーティング効果を発揮し摩擦を大幅に低減します。
ASSABのソリューションのひとつに、非常に強度に優れたVanadis 4 Extra SuperCleanがあります。 その他ASSABには、 エレクトロスラグ 再溶解 (ESR)した2つの冷間工具鋼、Caldie および Unimax も揃えています。
ASSAB鋼材の理想的な特性を利用し、粉末圧縮成形で優れた結果を達成してください。高品質、生産リードタイムの短縮、コスト効率の向上、製造要件すべてを満たすメリットがあります。